江戸の完全無欠のリサイクル 「ヤマフル」

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     見た事も聞いた事もない方がほとんどだと
    思いますが、「正調粕取(せいちょう かすとり)焼酎」
    という本格焼酎の一ジャンルがあります。

    以前も書きましたが、酒造りは農業と深い関係があります。

    さらに正調粕取焼酎は日本酒と切っても切れない縁があるんです


    どこから書きましょうか…


    日本酒はアルコール発酵させたもろみを搾ると
    酒粕がでます。

    そのままの酒粕は漬物屋さんが買い取ります。
    もちろん粕漬け用にです。

    それ以外の用途としては最高の肥料になるそうです。

    元々が米なので栄養分が豊富です。

    ただしアルコール分が多いので、
    そのままでは肥料として使えません。

    なので、北部九州では江戸時代からアルコール分を
    蒸留して焼酎にして、焼酎粕を肥料にして米や野菜を
    栽培していました。

    その伝統がわずかながら
    福岡・佐賀・大分の一部で残っています。

    画像入りで説明したほうがよさそうです。

    焼酎応援サイト九州焼酎探検隊さんから
    鳴滝酒造さんでの粕取焼酎の蒸留風景の
    画像を拝借しました。

    これも以前書きましたが、搾りたての酒粕は
    酵母がまだ元気で、ちぎって水に入れると
    ブクブクと再びアルコール発酵を始めます。

    充分アルコール発酵させた酒粕を容器に移します。

    現在の蒸留器ならば、このまま蒸留できますが、
    江戸時代の下から蒸気を入れる蒸篭(せいろ)型では、
    ペースト状になった酒粕の中まで蒸気が通りません。

    そこで…


    蒸気の通り道を作る為に大量の籾殻を混ぜます。

    この籾殻が正調粕取焼酎の香りの重要な決め手になります。


    しっかりと籾殻を混ぜ込んだ酒粕もろみを蒸篭に移し
    積み上げ、下から蒸気を吹き込み蒸留します。


    垂れてくる正調粕取焼酎

    籾殻というか畳のような強烈な香りがします。


    蒸留した後の酒粕と籾殻。

    これを農家が引き取って
    「江戸の完全無欠のリサイクル」完成です。

    この正調粕取焼酎、作業工程を見てわかるように
    手間がかかる割りには量が取れません。

    蔵元さんも全然利益は出ないそうです。

    ただ、江戸時代から細く続く文化を
    絶やしたくない。
    それと数は多くないと思われますが
    根強いファンの為に…。

    その心意気でいくつかの蔵元さんが
    造り続けています。

    原酒店も蔵元さんの心意気に
    万分の一でも応えたいと思っています。

    正調粕取焼酎  ヤマフル

    佐賀県唐津市  鳴滝酒造

    原材料  酒粕

    右から
    アルコール度数  25度

    1・8L 2200円(税込み2376円)

    昔ながらの飲み方は、氷砂糖をいれて飲んだり
    するそうです。

    真ん中
    アルコール度数  35度


    1・8L 3000円(税込み3240円)

    特筆すべきは、35度のヤマフルで
    梅酒を漬けるとベラボウに美味しくなります。

    これは原に騙されたと思って、
    是非試して欲しいです。


    無濾過原酒 41度

    500ML 2095円(税込み2263円)

    昨今の洗練された焼酎に比べ、香りの個性が
    強すぎて飲む人を選びますが、「大好きだ!」
    というマニア、変態(失礼!)は確実にいます。

    「何に似てる…」という例えが難しいですが、
    香りが強烈な割りに、味わいはまろやかです。

    「クセが強い」「クセが強い」と原酒店は
    まるで脅しているみたいですが、
    「ドリアンを食え、ドリアン!」
    という程には無茶は言ってないつもりです(笑)

    >>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。



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