今度は鹿児島へ!芋焼酎仕込み見学ツアー

0

     先週の八戸に続き、10月8日の日曜日

    今度は鹿児島に行ってきました。

     

    八戸は飛行機とレンタカーの乗り継ぎでしたが、

    今回はお客さんを乗せて行くので、レンタカーの

    10人乗りワゴン車。

     

    土曜日の仕事終わりで車を借りに行きました。

     

    自宅マンション近くに借りている駐車場に

    一晩停めますが、車長が長過ぎてはみ出して

    しまうのを、苦心して何とか駐車。

     

    翌朝、秋晴れというより夏のような日差しの7時に

    自宅を出発して7時半に「喜々」さん近くの集合場所へ。

     

    「喜々」さんのマスターやお客様を乗せて9人で出発。

     

    快調なドライブで10時40分頃、最初の目的地、鹿児島県

    伊佐市菱刈町の「伊佐大泉」の大山酒造さんに到着。

     

    現地で別働隊?の2名が合流。

     

    現地に到着した時は蒸留の最後の方でしたが、

    写真の方は工程順に並び変えてます。

     

    何度か紹介していますが、大山酒造さんは甑(こしき)

    で米を蒸し、製麹(せいぎく)は室(むろ)で「もろ蓋」を

    使っています。

     

    外気も30度近く暑い日でしたが、麹室の温度はそれ以上で

    一定の湿度もあるので室の中に入るとすぐに汗だくになります。

     

    米粒は団子状になると麹菌(白麹)が食い込み

    にくくなるので、一粒一粒がパラパラになるように

    ほぐします。

     

    杜氏の山下さんは芋焼酎造りの胆は麹造りだと

    口癖のように力説します。

     

    山下さんが持っているのは酵母。

     

    「伊佐大泉」は鹿児島2号酵母を使って仕込みます。

     

    出来上がった米麹に水と酵母を加えてアルコール

    発酵させます(一次仕込み)。

     

    麹の酵素で米のデンプンが糖化していて、

    酵母がその糖分を食べて、アルコールと

    炭酸ガスを出します。

     

    櫂棒を使って攪拌して発酵の手助けをします。

     

    一方こちらでは二次仕込みに使用する芋を洗っています。

     

    芋焼酎に使用する芋はコガネセンガンが多数派ですが、

    大山酒造さんではシロユタカがメインで、コガネセンガンを

    併用しています。

     

    洗った芋がコンベアーで2階に送られ…

     

    ここで芋を蒸します。

     

    芋のヘタの部分を落とさずに蒸すのは、

    大山酒造さんの特徴です。

     

    蒸し上がった芋は冷ました後に粉砕され、

    十分にアルコール発酵が進んだ米麹に

    加えられます。

     

    米麹の5倍の量の芋が加えられ二次仕込みが始まります。

     

    アルコール発酵が進んだ二次醪(もろみ)。

     

    米も芋もかなり溶けてクリーミーな感じ。

     

    素人目の感覚ですが、コガネセンガンは

    カスタードクリームのような見た目ですが、

    シロユタカは例えれば生クリームか

    擂りおろした山芋にも見えます。

     

    白麹の二次醪はほのかにバナナのようないい香りが

    しますが、調子に乗って醪に鼻を近づけるのはご用心を!

     

    アルコールと同時に炭酸ガスを発生しており、

    鼻血が噴き出しそうな強烈な刺激臭がします。

     

    十分にアルコール度数が上がったら、いよいよ蒸留です。

     

    このブログを覗かれる方はご存知でしょうが、蒸留は

    水とアルコールの沸点の違いを利用してます。

     

    醪に蒸気を吹きかけると水分よりもアルコールが

    先に気化します。

    その蒸気を集めて冷却した管を通し、再び液化させます。

     

    蒸留の初め(初留)はアルコール度数70〜80度も

    あるんです。

     

    蒸留の止め時は蔵元さんによって違いますが、

    雑味が多くなるので、アルコール度数10度前後で

    止めます。

     

    出来上がった原酒は37〜8度が一般的です。

     

    阿多(あた)杜氏の流を汲む大山酒造さんは

    地下タンクを使用してます。

     

    湯気もうもうのポタージュスープではなく…

     

    これが蒸留した後の「焼酎粕」です。

     

    昔使っていた仕込み蔵。

     

    数年前に川内川が氾濫した大洪水で地中に

    埋めた甕壷が浮き上がったそうです。

     

    いつの日か、この甕壷を復活させたいと

    山下さんはおっしゃってました。

     

    ちょうどお昼時になったので、山下さんの手配でスペシャルなお昼ごはん。

     

    豚しゃぶがこれまで食べた事がない位美味しいのと、

    伊佐米の新米の美味しさにはお世辞抜きで驚きました!

     

    ここ伊佐地方は「鹿児島の北海道」と言われる程、

    冬は寒冷の盆地で、朝晩の寒暖差が大きく鹿児島県では

    数少ない米どころなのです。

     

    ここで作業に戻る山下さんと、別働隊の一人とはお別れ。

     

    山下さん、お忙しい中ありがとうございました!

     

     

    一行は山を越えて西に向かいます。

     

     

    1時間強走って阿久根市の大石酒造さんに到着。

     

    焼酎ファンにはお馴染みの年季入りまくりの蔵の正面。

     

    道路を挟んだ向かいの敷地には芋の処理場や瓶詰め作業場など…

     

    ご覧のような風景です。

     

    様々な「鶴見」を試飲をさせてもらいながら

    大石社長兼杜氏の説明を受けます。

     

    機械を扱うのが好きで仕方ない大石社長の論理的で

    丁寧な説明と温かい人柄は、初対面でもすぐに

    ファンになってしまいます。

     

    こちらはドラムと三角棚で製麹(せいぎく)します。

     

    左2枚が白麹の一次醪で右が黒麹の一次醪。

     

    白麹と黒麹はクエン酸を出すので、腐造の心配がほとんどありません。

    (クエン酸を出さない黄麹は温度管理に細心の注意が必要です)

     

    食べてみると酸っぱいです。

     

    芋を加えて1日目の二次醪(黒麹)。

     

    パチパチ、ピチピチと音を出し微生物が躍動しています。

     

    大石酒造さんも主にシロユタカを使用しているので、

    白麹の二次醪は生クリーム状です。

     

    2台の小型の蒸留器が並んでいます。

     

    大石社長手製の「復刻」かぶと釜蒸留器。

     

    大石酒造さんの目印の煙突跡にて。

     

    仕込み真っ只中にお邪魔したにもかかわらず、本当に親切に

    対応してくださった大石社長はじめ蔵の皆様、感謝しても

    しきれません。

     

    ありがとうございました。

     

     

    ここで別働隊の1名とは別れ帰路につきますが、

    ちょっとだけ寄り道したくなりました。

     

    阿久根市と「さつま島美人」の長島を結ぶ黒乃瀬戸大橋。

     

    東シナ海と八代海を結ぶ海峡で、日本三大渦潮に

    数えられています。

     

    橋を渡って長島側から見てますが、早い潮の流れが

    写真でもわかると思います。

     

    早々に長島を離れ国道3号線を北上して高速に乗り、

    朝の集合場所に帰ってきたのが夜の9時前。

     

    600km程を走破して流石に疲れましたが、初めて

    芋焼酎の仕込みに触れた皆さんが喜んでくださって、

    「伊佐大泉」と「鶴見」へ思い入れが深まったであろう

    実り多い日帰り旅行でした。

    >>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。



    コメント
    別動隊ドォ〜ムです。
    その節はお世話になりました。
    また身勝手な行動ばかりで
    申し訳ございませんでした。
    ただ、おかげ様でヨカ一日となり
    誠にありがとうございました。
    ハイ!(感謝)

    蔵さん

    長距離の単独移動お疲れ様でした!

    またどっか遊びに行きましょう^^
    • 原酒店
    • 2017/10/16 12:59 PM
    原さん!
    覚えていらっしゃいますでしょうか…(^^;?
    暫くお店に足を運んでおらず、なかなかコメント出来辛く…涙

    申し訳御座いません。

    しかし常日頃からblogは覗いておりました!
    ほぼ毎日…(^^;

    ご存知の通り、さつま寿が此方ではなかなか購入出来ない事もあり、鶴見と伊佐大泉はかなりの頻度で呑んでおります^_^

    以前購入した鶴見原酒の味わいが未だに脳裏に焼き付いております。

    いつかまた、遊びに行かせて下さいね^ ^
    blogも楽しみにしております。
    • 跨ぎ
    • 2017/10/17 12:46 PM
    跨ぎさん

    いやぁ〜、お久し振りです!
    もちろん覚えています^^

    音沙汰がないから何かあったかなぁ?
    とか思っていました。

    結構遠いので、ご来店は機会があれば…って程度で、
    コメントの方にはいつでも遊びに来てくださいね!
    • 原酒店
    • 2017/10/18 1:30 PM
    コメントする








       

    カレンダー

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << December 2017 >>

    最新の投稿

    カテゴリー

    月別の投稿

    最近のコメント

    • 在庫がある時だけ案内してます…「三岳」・「三岳原酒」
      原酒店 (12/04)
    • 年に一度の「さつま寿 旬」入荷と、「躾」「指導」について…
      原酒店 (12/03)
    • 在庫がある時だけ案内してます…「三岳」・「三岳原酒」
      T (12/02)
    • 年に一度の「さつま寿 旬」入荷と、「躾」「指導」について…
      蔵。 (12/01)
    • 年に一度の「さつま寿 旬」入荷と、「躾」「指導」について…
      原酒店 (12/01)
    • 年に一度の「さつま寿 旬」入荷と、「躾」「指導」について…
      蔵人もどき (12/01)
    • 筋肉痛ですが(笑)、今年も「さつま寿 旬」の季節になりました。
      原酒店 (11/11)
    • 筋肉痛ですが(笑)、今年も「さつま寿 旬」の季節になりました。
      蔵。 (11/11)
    • 「繁桝 限定純米大吟醸 壱火」と新たに「陸奥八仙」!
      原酒店 (11/10)
    • 「繁桝 限定純米大吟醸 壱火」と新たに「陸奥八仙」!
      Kazuko Miyazawa (11/10)

    おすすめリンク

    プロフィール

    このブログ内を検索

    携帯サイト

    qrcode

    others

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM