「暁」…平成最後は山里の米焼酎と高千穂訪問記

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     10連休のさなかですが、個人的な完全オフは日曜日だけです。

     

    4月28日の日曜日、E子さんと宮崎県の高千穂へドライブ

    してきました。

     

    宮崎県の高千穂町といいますと、熊本県・大分県との

    県境に近く「九州の秘境・高千穂峡」で知られています。

     

    道中、国道57号線から阿蘇山のカルデラの中を走る国道

    325号線に分岐する辺り、熊本地震で削り取られた山肌や

    崩落した阿蘇大橋を見ながらの走行で、言葉にならない

    溜め息しか出ない区間がありました。

     

    そうこうする内に県境を超えて神話の里、宮崎県の

    高千穂町に入りました。

     

    「トンネルの駅」という看板が目に入り、車を停めて

    トンネルの中に入ると…

     

    宮崎県の延岡と阿蘇の高森駅を結ぶ九州横断鉄道の

    工事中に湧水で中断したまま凍結し、遂に廃止となった

    トンネルを利用して、神楽酒造さんが長期貯蔵用の

    焼酎貯蔵庫となってます。

     

    ここは入口付近ですが、この奥1115mまで貯蔵庫に

    なってるそうです!

     

    寄り道はほどほどにして、初めて行く絶景・高千穂峡に向かいます。

     

     

    秘境・高千穂峡というイメージでしたが、高千穂町の中心部・

    三田井からほど近くにこんな渓谷があるのには驚きました。

     

    大阪にいたころ好きだった奈良県の秘境・十津川村よりも

    ずっと交通の便はいいです。

     

    …しかし絶景です。

     

    紅葉の時期にも行ってみたいものです。

    (○で囲っているのが僕です)

     

     

    ここまでは寄り道みたいなもので、

    本日のメインイベントは…

     

    今回の主目的、生産量が少なくお目にかかった事がない

    焼酎ファンも多いと思われる常圧蒸留の米焼酎「暁」を

    醸すアカツキ酒造さんを訪ねました。

     

    表の看板はこれだけ。

    下調べしておかないと通り過ぎてしまいます(笑)

     

    隠れ平家の里かと思われる程の山里(標高約500m)

    にある蔵元さんですが、長く高千穂王とも言うべき

    三田井氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、その末裔たちが

    ひっそりと暮らし続けていたそうです。

     

    蔵元の河内さんも家系図と遡ると三田井氏に

    たどり着くのだとおっしゃってました。

     

    昔は米焼酎の蔵元さんが数件あったそうで、

    地理的にも球磨(米)焼酎の流れのようです。

     

    坂(崖?)を利用して建てられていて、仕込み蔵は

    急な階段を下りていきます。

     

    さらに階段を下ります。

     

    先に見えるのは小型のボイラー。

     

    仕込みの時期は12〜3月で、現在仕込みは終わってます。

    製造石高は100石弱。

     

    国内最小規模の蔵元さんです。

     

    かつて薪を使っていたのか、旧式ボイラーが残ってました。

     

    先代手製の「半自動製麹(せいぎく)室」!

     

    ドラムを使用せず甑で米を蒸し麹づけも手作業ですが、

    日本酒のように「もろ蓋」で小分けしてなく、室の中で

    三角棚のようなもので温度管理して製麹しているので

    「半自動」なのです。

     

    これまた小型の常圧蒸留器。

     

    仕込み&貯蔵タンク。

     

    仕込み水と割り水は九州を代表する高峰・祖母山系の

    伏流水です。

     

    お母様が代表ですが、杜氏も兼ねる河内隆昭さん。

     

    広告関係のサラリーマンから蔵を継ぐ為に

    帰ってこられたそうです。

     

    亡くなられたお父様の前は鹿児島から杜氏さんが

    来られて造っていたそうで、宮崎酵母ではなく

    鹿児島酵母を使用しているのは、その杜氏さんの

    時代からかも知れません。

     

    パンチのある味わいは酵母の影響も小さくないでしょう。

     

     

    そして醪(もろみ)の発酵日数は30日以上!

     

    発酵がほぼ終わっても、しばらく寝かすそうです。

     

    芋焼酎は半月程なので倍以上です。

     

    某球磨焼酎の蔵元さんに質問しましたが、やはり半月程度

    なので、こちらの発酵日数は飛びぬけて長いです。

     

    単純に計算して、こちらのひと仕込みの日数で他所は

    ふた仕込みできる訳ですから、経済効率が悪いのは

    素人でもわかります。

     

    それでも醸造学の数式では表し切れない「何か」がそこには

    あるようです。

     

    その証拠に出来上がった焼酎の「唯一無二」の味わいが

    無言の証明をしています。

     

    アルコール度数44度の原酒は香りを嗅いだだけで

    天国に行きそうです(笑)

     

    玄関前で隆昭さんとお母様とご兄妹の方と。

     

     

    帰路、放牧された阿蘇のあか牛を発見。

     

    動物好きとしては挨拶しない訳にはいきません(笑)

     

    犬か猫のみたいに舌で掬うように水を飲んでいましたが、

    途中からぬるくなった「うどんのつゆ」を飲むように

    「ズズッ ズズッ」と豪快にすするのは発見でした。

     

     

     

    米焼酎  (あかつき)

     

    宮崎県西臼杵郡高千穂町 アカツキ酒造

     

    原材料 米麹・米(九州産米・白麹・鹿児島酵母使用)

    アルコール度数  25度

     

    1.8L  1862円(税込み2011円)

     

    味わい的に似た銘柄が思い浮かばず、「○○のような」

    という形容は見当たりません。

     

    個性的な米焼酎ですが、あくまでも米焼酎としては…

    であって、常圧蒸留の個性的な芋焼酎と同程度の

    美味しい焼酎と思ってもらって結構です。

     

    蒸留後は1年半以上寝かせて瓶詰めするそうなので、

    熟成が足りない米焼酎特有のツンツンした感じは

    全くなく、お湯割りの「伸び」がとてもよい焼酎です。

     

    あまり構えずに、まずは飲んでみてください。

     

    そしてマニア・変態さまの心を確実に射止める

    35度も少量ですが入荷しました!

     

    米焼酎  (あかつき)35度

     

    アルコール度数  35度

     

    1.8L     2400円(税込み2592円)

    900ml  1400円(税込み1512円)

     

     

    追記  平成最後という言葉が氾濫しても、特段何も変わらない一日に

        なると思っていましたが、平成最後の4月30日に姪が男の子を

        出産しました!

        まぁ記念すべき日がどうのというよりも、母子ともに健康だったのが

        叔父としては何よりです。

    >>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。



    コメント
    確実に射止めてドォ〜ムです。
    どのくらいの期間で
    仕入れ分がはけてしまうのか
    密かに興味深いです。
    ハイ!(逃)
    蔵さん

    確実に射止める人数の問題になりますね。

    仮に売れ残ったとしても、それは敢えて店内熟成に
    回したと、曖昧なご理解をお願いします(笑)
    • 原酒店
    • 2019/05/02 3:44 PM
    米焼酎なのになぜか清酒の香りが
    • 2019/05/03 7:19 PM
    wさん

    熟成が長い米焼酎はアルコール臭が
    後ろに引っ込み、微かに吟醸香がしたり
    するので、熟成由来かも知れませんね。
    • 原酒店
    • 2019/05/03 10:43 PM
    粕取り焼酎とは似て非なる米焼酎
    • w
    • 2019/05/06 8:51 PM
    wさん

    似てるのは、蒸留前に籾殻を混ぜ込んだ
    「正調粕取焼酎」のほうですよね?

    醪取りの吟醸酒粕焼酎の方は、まんま吟醸酒の
    香りですもんね。
    • 原酒店
    • 2019/05/07 12:12 AM
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