ある時にはあります(笑) 「三岳」(前編)

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     日本の戦国時代や幕末・維新史が大好きです。

    再来年の大河ドラマは、天下を獲るまでの豊臣秀吉の
    天才軍師、福岡ゆかりの黒田官兵衛(如水)を主人公に
    ドラマ化する事が決まりました。

    福岡・黒田五十二万石の藩祖は官兵衛の長男、長政で如水と
    名乗った官兵衛は隠居として今の大分県・中津から
    福岡入りし、余生を過ごしてます。

    関ヶ原の戦い時、長政は徳川家康に従い活躍し、
    中津にいた官兵衛は面白い動きをみせますが、
    ここの記述は大河ドラマにお任せします。

    少し前、小・中・高校の同級生の「小寺」姓の友人と話をしていたら

    「再来年の大河ドラマが始まったら、
    俺ん家(ち)に石が投げらるっちゃないかな?」

    半分冗談で心配してました。

    僕は久し振りに司馬遼太郎さんの「播磨灘物語」
    本棚から取り出し読み返しました。

    黒田家はかつて名家だったそうですが、
    官兵衛の祖父の代に
    流浪のすえ播州姫路に落ち着きました。

    官兵衛の祖父も父も只者ではなかったようです。

    父親の代に今の姫路市の御着に城を構える大名の
    小寺家の家老となり官兵衛に続きます。

    当時の播州は三木城が根拠地の別所氏が大きく
    その他に小さな大名がいくつかあり、
    官兵衛が仕える小寺藤兵衛もそのひとつです。

    一つの大名が播州全体を治める力はなく、
    中国地方の覇者、毛利家の勢力と
    新興勢力で急成長する織田家の狭間にいました。

    保守的な毛利家よりも織田家の将来に希望を
    託した官兵衛は、主人の小寺藤兵衛を説き、
    ひとり息子の幼少の長政を織田信長の下に
    人質に差し出し織田傘下に入ります。

    地理的には織田勢力圏の西のはずれ、
    毛利勢力圏に突出する形になってます。

    峻烈なやり方で敵をすり潰すような信長には
    当然敵が多く、京より西でも大坂の石山本願寺
    播州三木の別所氏、中国の毛利氏、備前の宇喜多氏
    と織田包囲網が形成されてました。

    中国地方の平定の担当は羽柴(豊臣)秀吉で、
    三木城に篭城する別所氏を包囲していた時に
    衝撃的な事件が起こりました。

    織田家の軍団長の一人、荒木村重が信長に
    反旗を翻し、毛利方に寝返り、
    伊丹(現・兵庫県)の有岡城に篭城しました。

    秀吉軍が孤立してしまいました。

    官兵衛は姫路城に戻り、優柔不断な主の小寺藤兵衛に
    毛利方の誘いに乗らないように言い含め
    荒木村重の翻意を促す為、有岡城に向かいました。

    ここで、あろうことか小寺藤兵衛は荒木村重に
    「官兵衛がそちらに着いたら、捕らえ殺してくれ」
    という意味の急飛脚を走らせました。

    主君が家臣を手討ちにする事はあっても
    よその大名に自分の家臣を殺してくれなど
    あったためしがなかった事です。

    友人が心配した事はここです。

    黒田官兵衛は捕らえられましたが、殺されずに
    一日中日が差さない牢屋に閉じ込められました。

    一年数ヵ月後、荒木村重は敗れ家臣や女子供を
    城に残したまま逃亡してしまい、官兵衛は救出に来た
    黒田家の重臣に助け出されました。

    足も伸ばせない劣悪な環境におかれ、官兵衛は
    足萎え(ちんば)となり皮膚病で髪の毛は抜け落ち
    なんとか生きているという状態だったそうです。

    小寺藤兵衛です。

    有木村重が敗亡の報が姫路に入り、藤兵衛も
    一族で毛利方に逃亡し、大名としての小寺家は
    滅亡しました。

    信長急死ののち秀吉と講和した毛利家としては
    小寺藤兵衛は迷惑な存在でした。

    中国でまったくうだつの上がらない小寺藤兵衛は、
    なんと官兵衛のもとに助けを求め、それを赦した官兵衛は
    客分として中津、福岡に連れて行きました。

    小寺藤兵衛の直系か分家筋かわかりませんが
    小寺家は福岡藩士として続いていきました。
    友人はその流れのはずです。


    大河ドラマがどんな筋書きになるかわかりませんが、
    友人宅に石をなげたり、玄関にウンコをする奴は
    いないと思います。

    何故かといえば、一番の被害者のはずの
    黒田官兵衛が赦したくらいですから…。


    すみません!長くなったので、三岳は明日につづく。

    たいした内容にはならないと思いますが…。
    タイトル通りです(汗)

    >>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。



    コメント
    ほぉ〜〜!人に歴史有りやね?九州も歴史的人物が
    結構出てるもんな?特に戦国前後から・・
    でも電車も汽車もない時代に姫路や福岡と精力的に
    皆走り回っとったんやな?勉強になりましたっと!
    • mabo89
    • 2012/12/20 9:21 AM
    89へ
    おはよう!
    大和(奈良)は歴史の宝庫やもんね。
    一時、幕末の天誅組を調べていて、五条から
    吉野の奥の方まで足跡を訪ねましたよ。

    十津川郷士も皆、歩いて京を目指したんだもんなぁ
    凄い…。
    • 原酒店
    • 2012/12/20 9:58 AM
    良くご存知ですね。^^
    私も竹中半兵衛が好きで、黒田官兵衛のことも小説で読んだりして、学生時代にいろいろと調べたものです。
    秀吉の前期・後期を支えた名軍師として、両兵衛と称されますよね。
    来年の大河、個人的にとても楽しみです。
    三岳そっちのけですが。(笑)
    • 2012/12/20 11:48 AM
    柚さん
    柚さんも好きですか?
    話だすと止まらなくなるんですが、
    竹中半兵衛は僕も好きです。

    あの時代に私欲がなく、あるとしたら表現欲だけ。

    この項では書きませんでしたが、官兵衛が有岡城で
    囚われて姿を消します。
    寝返ったと思った信長が、長浜城にいた人質の
    松寿丸(黒田長政)を殺せと命令します。

    官兵衛を信じる半兵衛は長浜城に行き、松寿丸を
    美濃にある自分の屋敷に匿い、信長には殺したと
    報告します。

    官兵衛が救出されて、松寿丸の無事を知った時には
    半兵衛は病死してこの世にはいませんでした…。

    三岳は今日書きます(汗)

    手造り千鶴古酒はもうしばらく返事を待ってください。
    • 原酒店
    • 2012/12/20 1:59 PM
    大好きですよ。(笑)
    その逸話は有名(この手の話が好きな人に限るw)ですよね。
    半兵衛は謎の多い人物で、特に大きな武功を自身が上げたわけではありませんが、秀吉の出世への影の功績は多大なものがあったと信じています。
    特に官兵衛への対応は、自身の後継者を秀吉方へと導いたのですから大したものです。
    三岳のお話し、楽しみにしています。^^
    • 2012/12/20 2:44 PM
    柚さん
    歴史の話は好きなので、これからも
    小出しにしていく予定です。

    三岳は…正直あまり書くことがないんですよ(汗)
    • 原酒店
    • 2012/12/20 3:29 PM
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