「焼酎新時代」の旗頭が醸す「大和桜」シリーズで家飲み
福岡県では緊急事態宣言が解除されましたが、僕の周りの皆さんは
割と慎重で様子見からの再スタートが多いみたいです。
全てが以前の100%には戻らないと思うので、巻き返しには個々の
知恵や人間力が試されるのかも知れません。
我が家の17日の日曜日はstay home続行でトランポリン!
想像以上に足と体幹トレーニングになります。
慎重といえば、週末限定「角打ち未満」を今週末の22日(金)から
慎重に再開しようと考えています。
アベノマスクは未着ですが、マスク不足も徐々に解消されつつあります。
となると、これから暑くもなり汗もかくので、
より質の良いマスクが必要になります。
僕が着けているのは友人の田中祐二君が手掛ける本藍製のマスク。
藍は抗菌力が高く、洗って何度でも使えるので、興味がある方は
本藍染の製作・販売をしている福岡市中央区大名にある真空館さんへ。
ここから本題です。
先日も案内した雑誌「dancyu」のムック本「読本 本格焼酎。」
目次の見出しは「開幕!焼酎新時代」で、若手の蔵元さんが多く
取り上げられていますが、その中でも一番小さな規模の蔵元さんで
あろう大和桜酒造の若松徹幹さん(テッカン君と僕は呼んでますが)が、
丁寧な造りだけでなく、圧倒的な発想力やプロデュース力、焼酎業界
以外の人々を巻き込む影響力で「新時代」の旗頭的存在感を放っています。
「重く造って軽く売る」なんて言葉、普通は心血込めて造る杜氏さんの口から出る
ものじゃありません。
職人とプロデューサーと営業マンが一人の体内に棲んでいる…
それがテッカン君です。
こぢんまりとした仕込み蔵ですが、作業の導線がすべて見渡せる配置になってます。
蔵は一次・二次仕込みともに甕壺仕込み。
洗米・製麹はドラムを使用せず全て手作業。
石造りの室(むろ)で麹を繁殖させます。
芋洗い・処理もテッカン君本人が徹底的にやります。
黙々と作業する姿は「効率性より大事なものがある」と
無言で語っているように見えます。
白麹仕込みのカスタードクリームのような二次醪。
ここでのアルコール発酵を終えたら蒸留に移ります。
蒸留した原酒を1年以上熟成させて(細かい工程は他にもありますが)、
割り水して瓶詰めされたものがこれです。
芋焼酎 大和桜
鹿児島県いちき串木野市 大和桜酒造
原材料 さつまいも(コガネセンガン)・米麹(国産米・白麹)
アルコール度数 25度
1.8L 2190円(税込み2409円)
720ML 1200円(税込み1320円)
芋香は強烈ではありませんが雑味の少ないジワジワくる旨味、この目で
見てるせいかも知れませんが、丁寧な仕事が伝わってきます。
芋焼酎初心者の方は水割りかロック、飲み慣れた方はそれに加えお湯割りで、
どの飲み方でも満足いくと思います。
柑橘香が強くない柑橘系を絞っても美味しく楽しめます。
一升瓶の包装紙は真っ白でこのラベル以外に銘柄はわかりません(笑)
ヤマトザクラヒカリ
原材料 さつまいも(コガネセンガン)・米麹(鹿児島県産コシヒカリ・白麹)
アルコール度数 25度
1.8L 2571円(税込み2828円)
720ML 1410円(税込み1551円)
レギュラー焼酎の「大和桜」と兄弟のような銘柄ですが、麹米を鹿児島県産
コシヒカリを使用していて、芋も米も当然水もオール鹿児島の一品です。
大和桜 紅芋
原材料 米麹(国産米・白麹)・サツマイモ(紅さつま)
アルコール度数 25度
1.8L 2933円 (税込み3226円)
720ML 1524円 (税込み1676円)
テッカン君が鹿児島に帰ってきた時、蔵は区画整理で
近くに移転の最中でした。
時は焼酎ブーム真っ只中の2004〜5年頃。
ちなみに僕は2003年の初冬に福岡に帰ってきました。
移転作業が長引いて仕込みの開始がかなり後ろにズレ込んだそうです。
麹に使用する米は前もって買い付けなければなりません。
予定する仕込みの量で注文します。
開始が後ろにズレ込んだせいで、仕込みの最中に芋
(コガネセンガン)の収穫時期が終わってしまいました。
このままでは米が余ってしまいます。
でも冷凍芋や粗悪な芋は使いたくない。
米焼酎でも造るか?
さぁ、どうする?
…そんな時に、
「青果用で高価だけどいい紅さつまがある」
という話があり、残りの仕込みは紅さつまで仕込みました。
ただ、これはあくまでレギュラーの「大和桜」用で
紅さつまで「大和桜」か、コガネセンガンで仕込んだ分と
ブレンドして「大和桜」で出す予定だったそうです。
ところが蒸留してみると全然味わいが違う!
当然といえば当然ですが、当時は試行錯誤の真っ最中。
結局、1シーズン寝かせて「大和桜 紅芋」としてひっそりと世に出ました。
「紅(赤)芋系」の焼酎が流行りそうだ、という理由ではなく、苦肉の策が
紅(赤)芋系最高峰ともいえるこの焼酎誕生のきっかけだったのです。
この紅芋焼酎(特に35度)がソーダ割りが合うのは各所でかなり浸透している
ようですが、テッカン君は「コーラ割り」もおすすめしています。
「コークハイ」の感覚でしょうが、紅芋以外は合わないそうです。
合いそうなものだったら固定観念に囚われずに、何でもチャレンジしてみて
くださいというのがテッカン君のスタンスです。
そこは僕は静観のスタンスです(笑)
>>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。
- 2020.05.17 Sunday
- 芋焼酎
- 23:05
- comments(4)
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- by 原酒店
お邪魔したいところですが
給料日前で手元不如意につき
今週末は stay home かなぁ・・
ハイ!(涙)