常圧蒸留の焼酎、応援してます 球磨焼酎「文蔵」

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     焼酎に詳しくない、もしくは興味がない方にとっては
    のっけから「何ですか、それ?」というタイトルに
    なってしまいましたが、極々簡単に説明させてもらいます。

    常圧蒸留とは、大気圧と同じ昔からの蒸留法です。

    沸点がほぼ100度なので、水とアルコール以外にも
    微量な成分が熱によって気化し、味わいのもとになり
    一方、雑味のもとにもなります。

    芋焼酎はほとんどが常圧蒸留です。

    それに対し減圧蒸留は、蒸留器内の気圧を下げ
    真空に近い状態にすると、沸点が低くなります。

    よく言われる例えが、富士山の頂上で湯を沸かすと
    低い温度で水が沸騰する。
    それと同じ原理だそうです。

    減圧蒸留の焼酎は純粋な水とアルコールに近く
    余分な成分が含まれてないので、スッキリとした
    クセのない焼酎に仕上がります。

    減圧蒸留の代表的な銘柄は、麦焼酎の「いいちこ」
    「二階堂」や米焼酎の「白岳しろ」などです。

    「飲みやすい」が最高の賛辞ならば、減圧蒸留の
    焼酎に軍配が上がると思います。

    「飲みごたえ」「ふくよかな香り」
    香りや味わいの深み、個性は圧倒的に常圧蒸留が
    勝ります。

    スーパーやコンビニには、万人受けする減圧蒸留の
    焼酎が並んでいますので、原酒店はあえてタイトル通り
    個性豊かな常圧蒸留の焼酎を応援しています。

    今日紹介させてもらう焼酎は、もちろん
    常圧蒸留の米焼酎です。

    球磨(米)焼酎  文蔵(ぶんぞう)

    熊本県球磨郡多良木町   木下醸造所
    原材料  米・米麹(白麹)
    アルコール度数 25度

    1・8L  1960円   720ML  1000円(いずれも税込み)

    急流下りで有名な球磨川流域の球磨地方は
    熊本県南部、鹿児島県との境の山の中の盆地にあり
    人吉市と球磨郡4町5村で構成されてます。

    行かれた事がない人には、九州南部なので「南国」
    というイメージでしょうが、冬場は結構な寒冷地で
    酒造りには適した気候だといえます。

    鎌倉時代に相良(さがら)氏がこの地を地頭として
    治め、戦国大名に成長し明治維新まで領地替えなく、
    800年以上も領主として君臨していました。

    これは島津氏などと並び、世界的にも稀有な事だそうです。

    この地域の焼酎造りの始まりは、16世紀(1500年代)前半と
    言われており、山の向こうの鹿児島県伊佐地方と
    並び、日本最古だということです。

    球磨川の伏流水に恵まれた、人口10万弱の
    この球磨地方には28もの蔵元があり、
    世界有数の蒸留所密集地帯です。

    球磨川の伏流水を使い米を原料とする焼酎を
    「球磨焼酎」と呼び、産地呼称の指定を
    受けています。

    これは、ウィスキーの「スコッチ」やブランデーの
    「コニャック」やスパークリングワインの「シャンパーニュ」
    同様、世界的な呼称です。

    一時の焼酎ブームで脚光を浴びた焼酎が多数
    ありましたが、ブームの中でも米焼酎は比較的
    地味な存在でした。

    その理由の一つとして、「米焼酎飲むくらいなら
    日本酒を飲むよ」という人が多いのも
    あげられるでしょう。

    確かに米が原料なので、香り、味とも共通点が
    多いのは事実です。

    ただ、焼酎は蒸留酒なのでキレが良く
    水割り、ロック、お湯割りと多様な飲み方に
    対応できます。

    球磨地方では昔から、「ガラ」という酒器で
    水で割らずに温める「直燗」で飲む習慣が
    あります。


    35度や40度の原酒でも直燗で飲むそうです。

    肝臓の弱い良い子は真似するのはやめましょうね!

    この「文蔵」の木下醸造所は、幕末の文久2年創業で
    手造り麹、甕仕込みをずっと続けています。

    この「文蔵」を温めて飲むと(お湯割りでもOK)
    炊きたてのお米のようないい香りと味わい
    があります。

    温めて飲むのが苦手な方は、水割りやロック
    もしくは生(き)でちびちびやってみてください。

    「米焼酎って旨いなぁ!」

    発見があると思いますよ。


    >>ホームページ掲載商品のオーダーについてはこちらをごらんください。



    コメント
    子供(4つぐらい)の頃、このガラで直燗した球磨焼酎にたっぷりと砂糖を入れたものをバアサマに呑まされたのを思い出しました(苦笑)。酔って目を回してフラフラしている孫に「こんぐらいで酔うてとぎゃんするかヾ(゚Д゚ )ォィォィ」とバアサマは言ってたそうです‥こうやって九州の漢は酒を鍛えられて行きます(笑)(^▽^)
    • k1yanto
    • 2013/01/10 12:05 AM
    K1yantoさん
    それは凄い!
    良い子にはなれませんねぇ(笑)
    僕は良い子だったので、梅酒の梅を食べて
    酔っ払って寝てました。

    ガラと直燗は少しずつでも全国に普及して
    ほしいもんです。
    • 原酒店
    • 2013/01/10 10:03 AM
    先日これを頂きましたが想定外のクオリティーの
    高さに驚きました。
    米の香りが強く旨味が凝縮された球磨焼酎ですね。
    新酒購入時に利八さんから頂いたお湯割り
    超ミニグラスに氷を1個入れたロックは格別です。
    ぬる燗にすると更に奥の深い旨味が出ますヨ。
    • w
    • 2020/05/20 12:47 AM
    wさん

    7年前の投稿にコメント、ありがとうございます!

    常圧蒸留の球磨焼酎にはまだまだ「知られざる名品」が
    ひっそりと控えていますよね。
    • 原酒店
    • 2020/05/20 1:33 PM
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